習志野市企業局の契約状況一覧は謎だらけ
- narashinoombuds
- 4 日前
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更新日:2 日前
こんにちは、市民オンブズマン習志野事務局です。
習志野市企業局のガス・水道料金,下水道使用料収納事務取扱業務について、企業局のHPに公表されている入札結果(物品・業務委託の契約状況 )には、令和3年度から令和6年度まで、毎年、11.5億と契約金額が記載されていました。
これについて市議会で、企業局の渡辺業務部長は「当該契約は債務負担行為であり、令和3年度から8年度の総額を(毎年)記載した。1年あたりにすると、およそ2.3億である。」と答弁しました。
参考:習志野市議会インターネット中継(1:15:08あたり)
しかし、令和3年度には、
「習志野市ガス・水道料金等徴収業務及び電子計算処理業務」の2.5億
「習志野市企業局ガス料金・水道料金・下水道使用料徴収業務等委託」の11.5億
がそれぞれ計上されており、長期契約である旨表示されているのは令和4年度からです。
この点や、答弁にあった1年あたりの金額から計算すると、11.5億の契約は、答弁にあった令和3年度からではなく、正しくは令和4年度から令和8年度の5年分なのではないかと推察されます。
だとすると、令和3年度に2つ計上されているのは、令和3年度の契約分と、翌令和4年度から8年度の5年分の契約がそれぞれ計上されているということなんだなと整理できます。

今回の市議会での指摘を受けてか、今年の3月下旬にUPされた令和7年度の物品・業務委託の契約状況には、この業務委託は計上されていませんでした。これはこれで長期契約の場合、計上された年度がいつかも分からない状況で過去の資料を一つずつ遡らないと、契約状況が確認できないようです。
また、ヴェオリア・ジェネッツの件と同様に、(株)電算システムが受託している「ガス・水道料金、下水道使用料コンビニエンスストア収納事務取扱業務」についても、令和6年度に長期契約と表示されています。
こちらも契約年数は不明ですが、ヴェオリア・ジェネッツの契約と同様の記載をしたとすると、長期契約の前年に2つの契約(当該年度の契約分と翌年度からの契約分)が計上されているはずですが、1つしか計上されていません。
その代わり、令和4年度と令和5年度で、請負金額が185倍にUPしていますので、合算したのかなとも考えましたが、長期契約の金額の表示が総額だとすると、次の長期契約の総額と合算して掲載する意味が分かりません。
そして、翌、令和6年度はさらに金額が増えています。
(総額を記載してるんじゃなかったのか?)
ますます何がなんだか分からない状況です。

企業局が公表している契約状況一覧には、一体何がどう表示されているのでしょうか。
とにかく、何が正しくて、どう読み取ったら良いのか分からない資料であるとは言えそうです・・。
習志野市企業局ガス・水道料金及び下水道使用料の収納事務の契約状況について、推定に推定を重ね、仮定でひとまずまとめてみました⬇︎

さらに、もう一つ付け加えさせていただくと、公表している企業局の契約状況のうち、4月1日以降の契約の
物品 契約状況
業務委託 契約状況
賃貸借 契約状況
について、令和4年度から 入札情報サービスより公表としており、一覧で作成していた資料を掲載しなくなっています。
わざわざ入札情報サービスのサイトに行って種々項目を指定をし検索をしていかなければなりません。市の方はこういう方法をとっておらず、今まで通り公表しています。
この入札情報サービスは、Macではアクセスすることすらできず、Windowsでアクセスしても、印刷すらままならず、非常に使い勝手の悪いものとなっています。
PDFだけではなく、EXCELもUPしてくれれば、こちらもチェックや整理がしやすいのですが、PDFはおろか、入札情報サービスのサイトで調べろというのでは、情報へのアクセスのしやすさという点で、後退しています。
習志野市が現在進めている、PPP/PFI事業は、民間事業者に任せる部分がとても多くなりますので、情報公開がより一層、重要となってくるとともに、大きな壁となることが予想されます。
何が正しいのか分からないような資料や、何が書かれているのか分からない資料は、意味を成しませんし、文書そのものが正確なのかどうかまで疑わなければならないとしたら、お手上げです。
これまでの下水道課不正契約事件の説明姿勢や、情報公開請求についても、違法となってでも理由をこじつけて開示をせず、頑なに情報を閉ざし、むしろそれを正当化することに必死な姿などを併せ考えると、ウォーターPPPが導入された場合、市民が適切に、正確な情報を得る見込みは、相当に厳しいと言えるでしょう。
※追記
本記事UP後、新たな資料を入手しましたが、さらに謎が謎を呼び、修正等に至れる状況にありません。企業局の資料は謎であるという趣旨は変わらないため、当面、記事はこのままとしますが、後日修正または取り下げを検討します。